夏競馬本格到来!
「夏は牝馬」という格言は有名ですが、果たしてこの格言は本当か?
今回は「夏は牝馬」格言について検証、夏競馬の牝馬の本当の狙い時を検証していきます。
攻略のヒントだけ欲しい人へ
いちいちデータ検証に付き合ってられないという人のために今回の記事の結論から。
- 牝馬は夏の方が走るは本当
- 牡馬と比べて成績がいいわけではない
夏の性別別成績 牝馬の成績が抜けているわけではない?
今回は2019年〜2022年の4年間の性別別の成績を見てみます。
性別 | 出走頭数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
牡馬 | 24030 | 7% | 15% | 23% | 70% | 72% |
牝馬 | 20762 | 7% | 15% | 22% | 76% | 74% |
セン馬 | 2372 | 6% | 12% | 19% | 87% | 80% |
牡馬、牝馬の勝率、連対率、複勝率はほぼ同じという結果になりました。
いきなり結論めいた話になってしまうのですが、実は夏に牡馬と比較して牝馬が成績がいいというわけではないんですね。
では「夏は牝馬」という格言は間違いということでしょうか?
もう少し深掘りしてデータを見ていきます。
- 牡馬と比較して夏の牝馬の成績がいいわけではない
夏は牝馬自体の成績は向上
「夏は牝馬」の格言の元を探すため、季節ごとの牝馬の成績を検証してみます。
季節 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|
春 | 6% | 12% | 19% | 66% | 67% |
夏 | 7% | 15% | 22% | 76% | 75% |
秋 | 7% | 14% | 21% | 72% | 72% |
冬 | 6% | 12% | 19% | 70% | 70% |
季節別に見ると、夏場の連対率と複勝率が冬〜春と比べると高くなっていることがわかります。
冬になると牝馬は牡馬に比べて新陳代謝が落ちるため、冬毛が生えやすくなると言われています。
一般的には新陳代謝が落ちている=馬の調子が落ちていると想像できるため、冬毛の生えやすい冬より暑い夏の方が成績がよいということでしょうか。
- 季節別に見ると夏場の連対率、複勝率は高い
季節別成績を検証すると、「夏は牝馬」という格言は牝馬の成績を相対的に見た時の言葉ということが分かってきました。
牝馬が得意な競馬場はある?? コース別成績を検証
牝馬を狙うならダートより芝!
得意競馬場を探る前にまずは牝馬の芝、ダートによる成績の違いから見ていこうと思います。
季節 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|
芝 | 7% | 14% | 21% | 74% | 74% |
ダート | 5% | 11% | 17% | 69% | 65% |
人間でも一般的に女性より男性の方がパワーがありますが、馬も同じでパワーが要求されるダートコースより芝コースの方が成績が良いことがわかります。
- 牝馬はダートより芝の方が得意な傾向
競馬場別成績
では競馬場によって牝馬が好走しやすい、好走しづらいはあるのでしょうか?
競馬場別の成績を見てみたいと思います。
季節 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|
札幌 | 9% | 17% | 24% | 87% | 80% |
函館 | 8% | 16% | 24% | 75% | 76% |
福島 | 6% | 12% | 19% | 72% | 73% |
新潟 | 6% | 13% | 19% | 64% | 71% |
東京 | 6% | 12% | 18% | 77% | 69% |
中山 | 6% | 11% | 17% | 68% | 66% |
中京 | 6% | 12% | 18% | 67% | 64% |
京都 | 6% | 12% | 19% | 86% | 68% |
阪神 | 6% | 13% | 19% | 67% | 71% |
小倉 | 6% | 13% | 20% | 79% | 78% |
札幌競馬場、函館競馬場といった洋芝での成績が全体的によいことがわかります。
札幌、函館は夏に開催が行われるため、相対的に夏に好走しやすい牝馬と相性が良いということでしょうか。
続いて夏限定で競馬場成績を見ていきます。
季節 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|
札幌 | 9% | 17% | 25% | 86% | 81% |
函館 | 8% | 16% | 24% | 75% | 76% |
福島 | 7% | 14% | 22% | 79% | 83% |
新潟 | 7% | 13% | 20% | 65% | 71% |
東京 | 6% | 13% | 18% | 99% | 79% |
中京 | 7% | 16% | 21% | 51% | 71% |
阪神 | 8% | 14% | 21% | 71% | 75% |
小倉 | 8% | 16% | 24% | 90% | 74% |
福島競馬場や小倉競馬場といったローカル競馬場での成績が、全体成績より向上しました。
福島開催や小倉開催は夏以外も行われていますが、これらの競馬場の夏開催では牝馬を買い目に入れるのを検討した方がいいかもしれません。
ダートより芝の方が得意なことが分かっていますので、芝コース限定で競馬場別成績を見ていきます。
季節 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|
札幌 | 9% | 18% | 26% | 90% | 81% |
函館 | 9% | 17% | 25% | 88% | 85% |
福島 | 7% | 15% | 23% | 68% | 86% |
新潟 | 7% | 14% | 20% | 60% | 72% |
東京 | 7% | 15% | 22% | 105% | 94% |
中京 | 8% | 17% | 22% | 42% | 62% |
阪神 | 9% | 16% | 25% | 92% | 93% |
小倉 | 8% | 16% | 25% | 102% | 79% |
牝馬が走りやすい芝コース限定で見ると、複勝率がグッと上がりますね。
やはり牝馬を狙うなら芝コースということになりそうです。
- 札幌、函館の洋芝で走る傾向
- 芝コースだけに限定すると複勝率がアップ
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は「夏は牝馬」の格言は本当かどうか過去データを元に分析しました。
今回のまとめはこちらです
- 夏だから牝馬の方が牡馬より成績が良いわけではない
- 牝馬だけの成績を見れば冬よりも夏の成績の方が良い
- ダートより芝コースで狙え
昔から言われている「夏は牝馬」。牡馬と比べてではなく相対的に冬よりも走るということだと覚えておかないと馬券で痛い目に合うかもしれません。
ぜひ今回のデータを夏競馬を攻略のヒントにしてください!